【神商連しんぶん2016年11月号】
  • 「生きぬく立場で対応を」鎌倉民商 新谷 晃(仮名)さんが訴え

    メーデー実行委員会で鎌倉市と交渉 8月24日


    鎌倉民主商工会は鎌倉・逗子・葉山地域メーデー実行委員会の一員として、8月24日(水)におこなわれた鎌倉市との懇談に臨み、5人が参加しました。この中で、病気が原因で市税が滞納になり、鎌倉市の機械的な差押えで経営とくらしがつぶされそうになっている新谷晃さんが「経営とくらしの実態を把握して対応してほしい」と訴えました。この懇談には鎌倉市側は各部署から50人、実行委員会からは10団体25人が参加しました。
    鎌倉民商はこの懇談にあたって、次の6項目の要望を提出しました。@小規模振興基本法を生かす施策を、A地域経済振興と仕事起こしのために!B金融制度の改善のために、C徴収行政の改善について、D生活福祉資金の改善について、E「消費税率を5%に戻し、10%を中止すること、所得税法第56条の廃止すること」を国に求めること。
    この要望書に対し、送られてきた鎌倉市からの回答を検討し、担当を決めて、事前に準備をしました。
    特に徴収行政の改善については、市税の滞納で困っている新谷晃さんが自らの思いを文書にして、当日、読み上げる準備をしました。文書を紹介します。

     


    「納税緩和制度で滞納金を払い家族の生活を守りたい」
    私は家族と一緒に鎌倉市内で営業して50年になります。過去には一定規模でそれなりに営業していましたが、ここにきて私が中咽頭がんになり、また、父親が脳血栓から脳梗塞を患い、現在は細々と営業を継続している状況です。
    私が父の市税滞納を知ったのは平成25年頃です。現在、市税滞納額は本税400万円強、延滞金730万円を超え、合計は約1150万円です。長年累積した多額の滞納が残っており、とても納めきれません。そのことが今後の営業上、大きな「重石」となっています。わずかな財産を差押え・競売となれば私たち一家が路頭に迷ってしまいます。滞納整理については機械的な差押えなど、滞納者の生活実態把握抜きの徴収はおこなわず、商売やくらしの状況を把握し、実情に即した対応をしていただきたいと思います。また、払えない税金に対し、納税緩和制度というものがあることを知りませんでした。私は営業を続けて、滞納金を払っていき、私の家族の生活を守っていきたいと思います。

     


    発言中、会場は静寂に包まれました。
    鎌倉民商は今後、要求検討会の中で、新谷さんの要求を実現していくことと合わせて、多くの業者が滞納で困っている状況をどうしていくのか、民商が問われていると要求検討会で話し合っています。鎌倉市に要望した6項目についても政策提案を含めて検討し、懇談・交渉を今後も重ねていくことにしています。

  • 青年部員の拡大にご協力ください!

    お世話になります。神青協議長の高浦吉史です。
    9月18日〜19日に掛川で開催された「第14回全国業者青年交流会」にみなさんから寄せられた募金で神青協から12人の部員が参加しました。参加メンバーは「とても勉強になった。全国の仲間に刺激を受けた」などの感想を寄せています。みなさんのご支援に感謝申し上げます。
    さて、神青協は現在181人が在籍し、年々減少傾向にあります。多くの青年部員を増やそうと幹事のメンバーを中心にさまざまな取り組みをおこなっておりますが、なかなか結果が出せていない状況です。会員訪問や青年部員にとって魅力あるイベントを企画し、多くの青年部員を増やしていきたいと思います。
    11月20日の全青協総会までに、神青協は「36人の青年部員をふやそう」という目標を掲げています。目標達成に向けて努力しておりますが、ぜひともみなさまのご協力をよろしくお願いします。

  • 業者青年を盛り上げよう!と10月2日小田原民商がBBQ

    10月2日、業者青年を盛り上げて青年部づくりにつなげたいと小田原民商役員の小川謙治さんの呼びかけて、小田原市久野にある「いこいの森」でバーベキューをおこないました。参加は小田原民商から子供含めて26人、県連青年部6人、総勢32人が集まりました。
    突然参加の内装業を営み小田原でも有名なアーティストであるぱんちょマンことTさんが駆け付けてくれて、ギター演奏を披露。みんなで歌い、大盛り上がりしました。
    もっと楽しみたいと忘年会を計画しました。

  • 動く原発はいらない! 10月2日 横須賀集会に2000人

    10月2日(日)13時から横須賀ヴェルニー公園で「原子力空母はいらない!10・2横須賀集会」がおこなわれ、全体で2000人、神商連から17民商91人が参加しました。
    集会主催者は「日米ガイドラインの改定で戦争法が強行され、基地機能が強化されています。戦争法廃止と『原子力空母はいらない』のたたかいを結びつけて、安倍内閣を包囲しよう」と訴えました。集会後、横須賀中央駅までデモをおこない、「戦争法廃止」「原子力空母母港化反対」のシュプレヒコールをあげました。
    集会に参加した人の声を紹介します。

    「スナックを28年やってきた。客商売でプロ野球と宗教、政治の3つの話をやることはタブー。でも、うちは3つの話をしてきた。平和の話もね」

    「今日はYOKOSUKA軍港めぐりをして集会に参加した。動く原発はなくさないといけないという思いを強くした」

    「右翼の街宣車が派手になるのはこちらの運動が盛り上がっている証拠。湘南からは20人が参加した」

    「1月に解散・総選挙と騒がれている。憲法改悪阻止が最大の争点になると予想されるので、悪政を拡大で反撃したい。『秋の運動」をがんばる」

  • 今年から心電図も 10月2日 集団健康診断 高津宮前民商・多摩麻生民商

    毎年、秋の健康診断が久地診療所で10月2日におこなわれ、多摩麻生民商から33人、高津宮前民商から18人が参加しました。今年から共済会の健診への補助金が増えたため、受信項目に心電図を加えて、「1人でも多くの人に受診してもらうため、支部の役員はお誘いにがんばりました。

  • 住宅リフォーム「ニーズあれば予算増やす」 10月13日 小田原市と懇談

    神奈川県商工団体連合会と小田原民主商工会は10月13日に小田原市と地域経済振興条例の制定、住宅リフォーム拡充、国保・住民税の強権的な徴収の是正、「所得税法第56条廃止」などで懇談をおこないました。これは全商連が呼びかけている全自治体と懇談するとりくみの一環。神商連から鎌田保会長、小田原民商の松浦隆雄会長、神婦協から山岡和紀子会長など5人が参加し、小田原市から担当の職員など9人が対応しました。
    振興条例では「市総合計画で位置づいているので制定は考えていない」と回答。小田原市の創生総合戦略で雇用創出に中小企業の振興を位置付けていることを示して、条例の制定によって、中小企業の役割について認識を変えた横浜市の例や実態調査で小企業の役割を具体的に把握することが雇用を増やす力になる事などを話して、意見交換をしました。住宅リフォーム助成制度はすでに実施し、循環型持続的地域経済をめざす立場から継続的におこなう予定であることが市から説明され、「ニーズあれば予算を増やす」と話しました。生存権を脅かす強権的な徴収では、「法律を踏まえて、やっている」と回答。「担当者が扱う滞納件数が200件以上になると機械的な対応にならないか」と聞くと「督促書、催告書などを送り、返事がないものは資産調査を実施する」と機械的な対応を認めました。「所得税法56条廃止」の要望には「市としては注視する」の回答に留まりました。

  • 商売・人生を語る
    「競技大会でつながり広げる」 鎌倉民商 清水 雅信さん
    【鎌倉ホビー館】鎌倉市小袋谷1-6-7 TEL:0467-44-3070

    清水雅信さんは16年前、自前の店を建てたのを期に勤めを辞め、両親が営んでいたプラモデル屋「鎌倉ホビー館」を手伝うことにしました。「もともと興味があったので、継ぐのに抵抗はなかった」と雅信さんは話します。
    「鎌倉ホビー館」はラジコンボート競技大会を霞ヶ浦で毎年行っています。これはお父さんの時代から続いているもの。琵琶湖で開かれるラジコンボート世界選手権に毎年参加している仲間もいます。こうした企画を通して、お客さんを広げています。今年7月にお父さんが他界。「もっと商売のノウハウを教えてもらいたかった」と悔やみます。
    お客さんが大事にしていた物を「修理して」と言われ、要望通りに直して喜ばれた時、色の塗り方など模型作りなどの基本を教えて、その方が身につけてお礼を言われた時などは、「商売をやっていてよかった」と感じる時です。一方、1万点を超える在庫調べをする時は「たいへんな覚悟がいる」と笑います。

  • ふいごとそろばん 厚木民商 下谷 清人さん

    私の故郷は長崎県五島列島です。中学を卒業し、島内で建築業の会社に4年間住み込みで修行しました。会社の仕事が少なくなってきたので、20才の時に大和市の叔母を頼ってやってきました。大工仕事は手間請でしたが、いい仕事をしてお客に認められることが喜びで、30年間誠意を持ってがんばってきました
    ▼神奈川に来て世話になった工務店の社長が民商会員で、青年部の行事に参加したのが民商との出会いです。23才で独立し、民商に入会しました
    ▼最初は申告の世話になるだけでした。この時期、深刻な悩みがあり、班会に出て悩みを相談してもらいました。これがきっかけで自分の人生を民商にかけてみようと思いました
    ▼民商には「他団体と力を合わせて、いろんな要求を解決する」というすごい方針があります。商工新聞も全国の仲間の奮闘が紹介されていて、「これを学ばずにどうする」と感じています。なぜ、がんばれるのか?仲間がいいからがんばれるのです。自分スタイルでがんばりたいと思います。

7つのまちがいさがし

民商紹介ムービー

県下民商のホームページ