|
平塚民商
平塚市は今年に入って突然に、「国保減免にあたっての注意事項」という文書を発行。減免申請の際、収支の原始資料(領収書など)の写しや無職証明など多くの書類添付を一方的に求めてきました。
これに対し、平塚民商は会長名で質問書を提出。同時に、対市交渉を求め、5月24日に実現しました。民商から30人が出席し、2時間余りの話合いになりました。
怒りの声が続く交渉
「この文書は、失業したことも借金に苦しんだこともない人が作った注意事項だ!あまりにも業者の実態を知らな過ぎる。これを無理強いして業者が福祉からこぼれ落ちないようにしてほしい」と、千賀平塚民商会長のふりしぼるような声の挨拶です。平塚市側は、国保税課から5人、情報公開課から2人の職員が対応をしました。
平塚市側は「今までの減免申請の際に職員が口頭で説明してきたものを文書化したもの。特に内容を厳しくしたつもりはない」。
参加者からは「景気が悪くて、高い国保料が払えない。払わないというのではない。この注意事項はまるで業者いじめとしか思えない」(飲食)「白色の扶養家族は家業を手伝っても給料がないので無収入になる。そうすると民生委員から無職証明をもらわなければいけないのか。無職でもないのにおかしいのでは?」(管工事)「原始資料や帳簿類のコピーなど、税務署も要求しことを市がやるというのは越権行為だ。うちの営業を細かくコピーして、市が他に漏らさないと確約できるか」(飲食)「借金返済は生計関係費だけ認め、車のローンはダメとしているが、業者にとって車は不可欠。営業経費でこの返済が一番多い。認めてくれないと困る」(民商事務局)と、この注意事項の矛盾点をつく声が次々と出されました。
見直しの回答をえる
また、長引く不況や規制緩和の影響により、国保を払いたくても払えない中小業者の切実な叫びも出されます。
「もう、生命保険も解約し、貯金も使い果たした」(建築)「この三ヶ月間、仕事はほとんどなく電気代の支払いも遅れている」(鉄工)「この4年間で912万円もの売上減となっている。安売りチェーンの出店でデフレスパイラルとなり、本当に苦しい」(飲食)「72歳だが、医療の改悪で病院の支払いが3倍にもなった」(飲食)
これらの意見に対し国保税課の課長は、「なにがなんでもこれを押し通すというのではなく、お願いなんです。この文書は平成14年度からやります。」というあいまいなもの。
「嘘隠しなく申請書に記入しているのに、プライバシーを侵害してまでもコピーや証明書が必要というのは、私たちを信用していないからでは」(建具工事)「減免者を減らせば、滞納者が増える。カードローンより利率が高いのだから、減免してもらって支払っていきたい。減免制度を難しくするな」(土木)
参加者は、国保法にも準拠していない注意事項の撤回を求めました。ついに課長は「今年は今まで通り。来年は文書内容の見直しをする」との回答を得ることが出来ました。
参加者は引き続き、減免運動の輪を広げ、業者の深刻な実態を、運動によって打開して、発展させようと確認しました。
しかし、窓口にきた一般の人にはこの文書をわたすとしており、撤回させる運動はまだまだ必要です。当日は参加者の半数以上が発言し、大変有意義な交渉となりました。
払える国保を
国民健康保険制度(国保)は、社会保険などに加入をしていない、すべての国民が医療を受けられるようにと、1958年に発足した国の制度です。
しかし、84年に国が国庫負担を大幅に削減した結果、各自治体の国保財政が苦しくなり、加入者にそのしわ寄せがきています。
昨年の6月現在で、全国で370万世帯(国保加入世帯の17・7%)が、保険料の滞納をしており、「国保を払いたくても払えない」「国保料(税)は払える限度を超えている」という現状が多くの加入者にひろがっています。
しかし、国は「保険料の滞納は悪」と決めつけ、「短期保険証」や「資格証明書」を発行するなど、保険証を取り上げる懲罰的な指導を強めています。
民商・神商連では、「中小業者の健康」を守るために、国保の減免制度を利用しながら、「短期保険証」や「資格証明書」を発行させない運動をすすめています。また、税金の使い方なども考え、国の国庫負担を増やし、「だれもが払える国保」にすることを目指していく運動もすすめています。
このページのトップへ戻る
|