藤沢駅北口サンパール広場に、ハンドマイクの声が響いています。「私たち中小業者は、深刻な不況の中で売り上げに転化できない消費税にとても苦しんでいます。ところが大企業はどうでしょうか。一円の消費税も払わない大企業があるのです。こんなおかしい税金、何としても廃止しなければなりません」アドリブを交えながら、消費税増税反対の宣伝行動でマイクを握るのは、湘南民商会長代行の大森保房さんです。
私は栃木県に生まれて、18歳で自衛隊に入隊しました。そこで自動車の運転・整備を学んだことが、その後の人生に大いに役立っています。
その後、いすゞ自動車藤沢工場に勤めるためにやって来ましたが、まだ創業しておらず毎日掃除ばかりしていました。そんなある日、江ノ島に遊びに行った帰り道、故障して困っている車を直してあげる出来事がありました。その事がきっかけで、湘南民商の近くの白旗横町にあった本田モータースの社長から後日電話があり、その会社に勤めることになりました。
次の転機もまもなくやってきました。湘南ライフタウンは、今は開発されてきれいな町並みになっていますが、その頃はまだ山道でした。修理した車でそこを走っていたら、今度は脱輪したトラックに出会ったのです。「よし」と、今度はその車を引き上げてあげました。その車は、空き瓶を運んでいるトラックでした。その事をきっかけにして、今度は空き瓶の回収をおこなっている会社から「うちに来ないか」と誘われて、今の仕事に繋がっていきました。
缶ビール等が出来るまでは、日本酒やビールの瓶はリサイクルが当たり前でした。単価は安くても車に積みきれないほどの荷となって走り回ったものでした。温暖化が地球上の大きな問題になっていますが、藤沢の自治体でやっている資源回収のやり方では、瓶に傷がついてリサイクルできなくなっています。本当に腰を据えて未来を考えなくてはいけない時代なのではないでしょうか。
神商連しんぶん2011年1月(第241号)より