| 【05.03.01】「人がもつ奥の美しさを」マリモ美容室 |
| 横浜旭民商 マリモ美容室 熊谷 房江さん TEL / 045-955-0111 FAX / 045-955-3733 |
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相鉄線鶴ヶ峰駅から商店街を通り、緩やかな坂の上におしゃれな薄緑色の店、マリモ美容院はあります。この土地で営業して40年。オーナーの熊谷正子さんは家族、お客さん、商売を通じて知り合った多くの人の存在をいつも心に温めながらこの店から夢を広げ続けてきました。
夫のひとことで「皆さんをもっともっときれいにそう思うとあれもこれも勉強しなくては」物静かだけれど艶やかな声での語り口が、深いエネルギーを感じさせます。二人のお嬢さんたちが五歳と三歳のころ、主婦だけで毎日暮らすのも・・・と思い、ご主人の芳邦さんに相談。「家にいてできることならやってみるといいね」との一言で美容師を選択。猛烈に勉強し一年で国家試験をとりました。 とたんにご主人が店を買ってくれましたが何せ素人。技術も経営力もありません。仕方なく技術者を雇い、自分は後追いで力量をつけていきました。 “美しさ”を傷つけずのめり込むように“美の世界”を探求。メーク、カラー、アートメーク、着付けと、一つのことに関連して次の課題が生まれます。ただ見た目の美しさだけではなく、人間が本来もついいものを損なわない美容を追求し続けます。そのためには髪を痛めないシャンプーや防腐剤を使わない化粧品など、使うものへのこだわりも曖昧にしません。しかし値段が高すぎては続かない。納得いくものを求めて作ってくれる会社を探し、いくつもの出会いをしてきました。「うちのお客さんたちは本当にいい髪してますよ。がんばっていい物を作ってくれる人たちのおかげ」と自分のポリシーを支えてくれる人たちに感謝します。
お客さんに守られて今から15年ほど前、仕事へより没頭するころ、民商の検診で甲状腺の病いが発見されます。つらい闘病生活を終え退院した日、お店に集まった何十人ものお客さんが「おめでとう、また頑張って」と迎えてくれたのです。今までに経験したことのないほどの涙がこぼれました。病気の落ち込みは相当のものでしたが“やめちゃいけない!”と決意。その後順調に回復。健康な心を作るには、栄養バランスがしっかりしていること、が今では大きな持論です。「女性、女房、母親、経営者、技術者と色々な役割がある。どれか一つでも崩れたら全部だめ。自然体で楽にね。じゃないと健康も損なうから」と、心と体、人間そのものを病気を通じて再発見します。自分を知って人が持つ本当の美しさを引き出すには、自分を知らなければ・・・ということに気づかせてくれる「算命学」が人生観を大きく変えます。中国に2300年も続く自然思想や運命理論を学問的にとらえたもので、知り合いを通じて出会いました。その奥深さを説明するのは容易なものではありません。深さゆえ熊谷さんの心を大きくつかみ、週に一度ずつ東京赤坂に通い学ぶことこれも5年以上。「自分を理解することが、ひとを知ることにつながる。今までの人生でたどり着いたこと」と話す声が心に深く響き入ってきます。母娘二代の姿が三代めを決めた民商に入ったのは何も分からず始めた商売の様子を心配した近所の床屋さんの勧めで。「分かった」と入会してもう30年以上です。努力を続ける中でいつも忘れない家族への感謝。好きなことができるのも後継者として店を守ってくれる長女の三千代さんや、美容院の隣りで喫茶店を営む次女の由美さんがいてこそ。お孫さん沙巨弓さんは22歳の今、美容師三代目として国家試験に挑戦中です。 「80歳も過ぎて主人も健康で何より。やっぱり彼に支えられて今がある。私は好奇心の固まりで色々手を出す。主人は一定のことを続けていくタイプ。経理は全部主人。力仕事もね」と愛情たっぷりの微笑みになりました。 神商連しんぶん2005年3月号(第171号)より
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