| 【05.01.01】「この街をもっと元気に。民商の出番、まったなし!」鎌倉民商仲地さんご夫妻 |
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まったく明るい兆しがみえてこない「平成大不況」。くわえて増税の追い打ち。中小業者の営業がますます深刻になっています。商売と商店街の存続が危機的な今、「民商の出番」を実感させる元気な夫婦のお店が鎌倉の小町通り商店街にあります。輸入雑貨店「L0UIS(ルイ)」の店主で鎌倉民商会長の仲地漱祐さん栄子さん夫妻を訪ねました。
「消費税が営業を破壊」「お客さんの『楽しかったわ』の一言が、最大の励ましになる」とやわらかな顔で話す仲地さん夫妻。「L0UIS」が開店をしたのは35年前。「当時は店に何か置けば、すぐに売れた」と、ふり返る漱祐さん。最高時は月商500万円もありました。 しかし、消費税が導入されたあたりから、売り上げが一気に減少。「税率3%だった頃は、いいものを仕入れる工夫で何とかなった。しかし、5%になったら、どうにもならなくなった」と語気に怒りが篭もります。 借金がふくらみ、返済が滞り、銀行や国金と交渉して条件変更をするなど、あらゆる手をつくしましたが、完全に行き詰まりました。 「夫婦の絆で危機を乗り越えた」それまで、育児でお店から離れていた栄子さんに、店をたたむ覚悟で状況を打ち明けます。何も知らされていなかった栄子さんはびっくり。「私は商売人の娘よ。商売というのは良いときもあれば、悪いときもあるのよ。二人で力をあわせればなんとかなるわよ」と栄子さん。5人の従業員もいなくなり、夫婦二人だけの再出発です。 「父を支えながら苦労を重ねた母の姿を見ていたので、自信はあった」という栄子さんを、「妻には商売人のDNAが根づいている」と漱祐さんは分析します。 「夫婦二人三脚」“新生”「L0UIS」は、確実に売れるものを安く仕入れることに徹し、来店したお客さんが楽しんでもらえるように工夫しました。「近県から毎週のように足を運んでくれる方々もいます。中には一時間以上も話し込んでいくお客さんもいて、私も楽しませていただいています」と、栄子さん。 漱祐さんも数字とお金に追いかけられた毎日が、「お客さんに奉仕をする心」に気づかされて。「肩が軽くなって今、商売がすごく面白い」とほほえみます。 「民商って温かい」民商との出会いは一枚のチラシから。3年前に近くの支部役員が来店し、「なんでも相談会のチラシです」と手渡しされたものです。 店をリフォームして客の流れをよくしたいと考えていた漱祐さんは、借り入れの相談をしようと相談会場へ。公民館の部屋に入ると、役員がポツンと一人だけ。「信用していいのか?」と、不審に思いましたが、ほどなくすると五人の役員がドヤドヤと集まり、借り入れのためのアドバイスを山ほどもらいました。その場で入会し、翌日に保証協会交渉へ。しかし、「事故扱いになっているので、保証できません。詳しくは取引銀行に聞いてください」と、意外な返事。取引銀行へ行くと「事故扱いにしたのは保証協会です」と、よくある「たらい回し」。「キチンと返済しているのに、どこが事故なんだ。そんなものはさっさと消しなさい」と、役員が窓口で、我がことのように毅然と交渉する姿に漱祐さんは心を打たれました。その後、間違いだった「事故」の情報は消去され、融資は実現。店内のリフォーム後、予想通りお客の出入りがよくなり、最近の三年間は、売り上げが10%も伸びています。 ある日、雨の中をずぶ濡れになりながら商工新聞を配達する支部役員を見て、「私も何か手伝います」と支部の仲間と団結して月末集金率100%の集金体制を確立。昨年の9月、鎌倉民商の総会で会長に選ばれました。 「特効薬は拡大」「人のためになることは、自分のためにもなる」と、民商運動に確信をもった漱祐さん。入会して間もなくは、民商活動に時間をとられる夫に不満を感じていた栄子さんも「外で飲んでくるよりは有意義に時間をつかっている・・・」と、今では応援をしてくれています。新会長の漱祐さん、「早い時期に300人の民商にもどし、めざすは400人!」「財政などいろいろ問題はあるが特効薬は拡大しかない」と、いいきります。 「店の売り上げを維持するには、個店の努力ではどうにもならないこともある。3年前の調査では商店街で買い物をする人の平均金額は800円だった。しかし、最近の調査で500円にまで落ち込んでいる。地域経済を活性化させるためにも、まちづくり見直し、政治も変えていかなきゃ」と夫婦タッグで「民商出番の今、もっと仲間をふやしたい」と燃えています。 神商連しんぶん2005年1月(第169号)より
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