【04.11.21】「極めよう!切り開こう!中小業者の商い術」第7回かながわ商工交流会
11月21日(日)、「第7回かながわ商工交流会」が開催され、県内から200人を超える参加がありました。「中小業者の再生で地域の豊かさを取り戻そう」「極めよう!切り拓こう!中小商工業者の商い術」をスローガンに交流しながら商売を続ける智恵と工夫を出し合いました。

 午前中は「地域で重要な役割を果たす中小商工業者」と題して、中央大学経済学部の八幡和秀教授が基調講演。最近の中小業者の動向調査結果から、製造業では機械の稼働率があがる傾向の一方、仕入価格が高騰しており、利益が上がらない状況。建築、サービス、飲食、小売関連は大きく落ち込んできていると紹介。「世界に通用する技術を持ちながら、営業の存続が困難になっている」と指摘。

地域になくてはならない中小業者

 地域における中小業者の存在意義として、「一時的な流行などではなく、その地域のニーズをつかむために、そこで暮らす人々の生活を把握し、商品やサービス提供する努力をしており、地域にとってなくてはならない存在。24時間その地域で活動する中小業者がいなくなったらまちは崩壊する」と解説。

 最後に「真の競争社会というのは公平・公正なルールのもとで競わなければならない。大企業にルールを守らせ、中小業者を支援する施策が必要。ヨーロッパでは『小企業は欧州経済の背骨である』と位置付けている」と報告しました。

柔軟な発想と一途な姿勢

 午後からは六つの分科会が開かれました。
 第3分科会「ものづくりの明日を拓く」では、都立高専の吉田教授から荒川区の実態が出され、自転車産業の中心として新製品を開発や後継者づくりの努力を報告。また、民商と大学が共同して研究を重ね、販売にたどり着いたこと。技術教育として大企業にない能力(技能)が中小業者にあり、産学連携して「ものづくり」を進めると相乗効果もあり、若い柔軟な発想も生まれるとの話しは、夢とロマンの世界でした。

 また、人に優しい木工品として、県協同組合の仲間たちとスギ材を利用したイス製造に携わる一途な姿勢など、情勢に負けずに技術とともにがんばる感動的な姿もありました。

胸をはって融資を

 第4分科会「どうする資金調達」の分科会では、元銀行員が「銀行員から見た貸したい人、貸したくない人」のテーマで講演。融資制度の内容や金融機関の融資チェックポイントなどを詳しく説明。商売の内容とともに、経営者の人柄も確認。「ギャンブル好きや金使いがあらい方はダメです」と釘も。窓口で記入する「相談カード」については「正式な申込み書ではないが、立派な稟議書なので手を抜いてはダメ。自己PRもしっかりと」とアドバイス。

 多摩麻生民商の小川裕之事務局長が「地域金融を豊かに」という内容で報告。商売の努力もしながら、自治体・金融機関・保証協会との懇談などをしながら、制度改善の運動をすすめようと問題提起。「胸をはって『商売を伸ばすために融資を』と融資を受ける権利の自覚を」とまとめました。 

工夫と共同化で発展の可能性

 第5分科会「商売が続けられるまちづくり」では、湘南民商の豆腐店・渋谷龍彦会長は「抹茶入り豆腐」作りの苦労、地域の中学生受け入れ、がんもどき作りの経験をしてもらったら親たちとの付き合いになり、個人商店の認識が変わったこと。一方、まちづくりでは四商店会により協同組合づくりが成功し、元気に商売を続けている茅ヶ崎の報告や、介護施設など福祉事業と結んで商店街復活をめざすとりくみを紹介。厳しい商店会や個人商店も、共同化やまちづくりの工夫によりまだまだ発展する可能性はあると実感しました。


神商連しんぶん2005年1月(第169号)より
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