| 【04.11.01】「道場で多重債務に打ち克つ。学び・たたかい・元気!励ましあって仕事大忙し」復活!ハマの元気職人(磯子港南民商) |
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「学んでたたかえば元気になる。民商のすばらしさがわかる」と河野秀伸さん。河野さんの仕事は、ダイヤモンドダイス加工―ダイヤにあけた穴を調整する、100%「勘」の手仕事です。ミクロ単位の仕事です。
「同業者は県内でもごくわずかしかいない」という特殊な仕事のため、注文が殺到。仕事量に比例して元気にがんばる河野さんです。 この道30年たしかな技とにかく忙しい。伸線業者―鉄線、硬鋼線、ピアノ線などを製造―から「ダイス」の加工や修理の注文が集中します。ダイスはダイヤの穴を通してミクロ単位の極細線に仕上げる伸線機の心臓部です。「勘の手作業で、一日(朝の9時〜夜の9時)にから個が限界」と話す河野さんはこの道年、数少ない職人です。コンピュータ処理のできない仕事です。人に教えることがむずかしい「勘」の手作業です。河野さんのモットーは、「約束期日を守る」「気を抜かない」です。だから伸線業者の信頼は絶大です。
82年、独立してからも仕事は順調でしたが、10年前、長年の友人の保証債務を背負って、多重債務者になってしまいました。バブル経済がはじけ、仕事も最高時の半分に減ると、業者8軒月12万円の返済がきつくなってきました。本音でつき合うあったか民商河野さんは磯子港南民商に誕生したばかりの「ひまわり道場」の門を叩きました。学ぶなかで勇気が生まれました。仲間に後押しされて、特定調停法が施行される前の調停法で、横浜簡易裁判所に申立をしました。結果は、利息制限法に基づいて、2業者が債務ナシ、6業者への月返済は万円になりました。昨年9月、最後の業者への返済も終わりました。完済です。 たたかう中で、仲間への信頼は一層強くなり、民商のすばらしさを痛感しました。副道場長に押され、今はみんなを励ましています。 今、河野さんの最大の悩みは後継者のできないことと、大量の注文に応えることです。 ダイスを顕微鏡で覗き、ダイヤにあいた穴の太さと形状を記憶します。超音波加工機にダイスをのせ、ダイヤモンドパウダーとピアノ線の針で穴の形状を整えます。最後にワイヤポリシング機でサイズを決め、デジタルマイクロで線の太さを計測、何度か繰り返して完成させるという根(コン)をつめる作業です。 ラスト職人をつくるな。日本経済が立ち行かなくなる「神経を使い、地味な仕事だから、今の若い者はなかなか…」「河野さんのような人がいなくなったら、伸線業者はどうなるんです。伸線がなかったらあらゆる産業に影響するでしょう」 「ラスト職人の意地かな、自分がやれるまで頑張るしかない」と、集中する大量のダイスの梱包を解いて、ひとりもくもく完成させていく自分の仕事への誇りと元気に脱帽です。 神商連しんぶん2004年11月(第167号)より
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