【04.09.01】おしどり夫婦(コンビ!?)の寿司屋「人や街の移ろいに柔軟に対応」
川崎中原民商
岩永賢太さん
寿司処魚がし
TEL 044-434-6993


洋食屋を目指し、熊本から上京したのは19歳。短期でぱりっとしている性格を見抜いた先輩の「お前は寿司屋にむいてる!」の一言でこの道に。修行を積んで28歳で独立。JR南武線向河原駅そば「寿司処 魚がし」はもうすぐ20年を迎えます。

 向河原駅横にはNECの工場があり、日電商店街と言われるほどにぎわう時代がありました。10年前その工場が閉鎖。売上は激減。最高時の半分にまで落ち込みました。「あの時は、ほんとサラリーマンがうらやましかった。もう必死で働いたよ。とにかく人と違うことしなきゃ生き残れないから、夜中にビラを配ったり、色々やったよ。」と当時を振り返ります。

また来たくなる店づくり

 時には大賑わいの回転寿司に奥さんと行き、「なんであの値段で儲かるんだ?」「あのネタは子どもを引きつけるよな」と研究。常に「人とちがうこと」を探し、よいところを取り入れ、さらに工夫する、これがまた自然体。おいしくて、豊富なネタはもちろん、お客さんが「飲みたい」と言った酒は必ずそろえて、店内に並べておきます。いつのまにか時分の好きな酒がある、お客さんは大喜びで又来てくれます。

他にはないよ「1.5人前握り」

 昼時は、お客さんが店からあふれるほど。1人前では足りない男性向け『1.5人前にぎり』が人気NO1。「ちょっと多いわ」というOLのつぶやきには1かん少ない『ダイエットにぎり』を570円で提供します。店まで足を運んでもらえるよう、社員食堂の価格より安く設定しています。お店のメニューや価格設定の話に裏には必ずお客さんの声をひろい、その声を生かす岩永さんの細やかな工夫があります。そして何より、回転率を上げる努力や、従業員を雇わない分ぐるぐる動き続ける奥さんの支えがあるからでしょう。 努力甲斐あって、今は少しずつ売上が伸びているそうです。

夜の部開店40分前。奥さんが「入りたそうだったから」とお客さんを外から連れてきました。開店時間をあっさりずらし、店を開けてしまう柔軟性に「お客さんが喜ぶこと」へのこだわりが見えました。



神商連しんぶん2004年9月(第165号)より
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