【03.05.01】「主婦から社長に変身」ご主人の仕事を継いで男の世界へ
神奈川民商
「クレーンリース業」
株式会社マルコ―
遠藤 幸子 さん
TEL045−481−7077
マルコ―の女社長・遠藤幸子さんの職種はクレーン車のリース業。おととしの5月に社長(ご主人)を肝硬変で亡くし、会社を継いでまだ2年。クレーン車1台、運転手1人を抱えた自称「世界一小さな会社」の社長さんです。

「今、何をやっても楽しいの」と話す遠藤さん 会社のことにはノータッチでもっぱら家庭を守る主婦業に30年。その間1度も外で働いたことがなかった遠藤さん。今までと180度違う世界へ「営業」のえの字も知らずに飛び込みました。「とにかくトンチンカンなことをやってると思うわよ!穴があったら入りたいって言っても、1つや2つじゃダメよ」と笑います。

ある現場の監督から「明日からマルコ―は使わない、もうこなくていい」と怒りの電話がかかってきた時のことを、『「こなくていい」って言われたら、うれしいじゃない』と遠藤さん。次の日、作業着を着て長靴をはいてヘルメットをかぶって現場ににっこり出かけていきました。案の定、冷たく『帰っていいよ』と。それでも現場で仕事を見ていると、『仮設の事務所で待ってナ』と。しかし待てどくらせど来ない。ようやく来たときには『なんだ、まだいたのか!!』。この遠藤さんの粘りと人柄に相手の気持ちも和らぎ、事態は好転へ。遠藤さんは言います。『腹の中であーだこーだと思っている人が多い世の中、はっきり叱ってくれる人ってありがたいのよ、だからうれしいの』

 遠藤さんが民商に入会したのは今から10ヶ月前、たまたま神奈川民商の前を通
り、たて看板を見て、「なんでも相談会って何でも相談していいのよね!」とドアを開けたのがきっかけです。先代の時は、全て税理士まかせでしたが、経費もかかるし、なにしろ経営状態がまったく見えず、自分で勉強したほうがいいのでは?との思いで神奈川民商に通いました。

主婦時代は新聞なんて読まなかったという遠藤さん。ところが今では、テレビの
ニュースのボリュームを大きくしてどこにいても家事をしながら聞こえるようにし、新聞も隅から隅まで読んでいます。今では社会の流れが見えてきて面白いと話します。遠藤さんのまわりでは「NOx・PM法」関連で廃業を余儀なくされた仲間がいます。県知事に松沢氏が当選したことが、業界にどのように影響するか関心事の一つです。

これからの抱負を「誠実に細く長く続けていくこと」と語る遠藤さんは、来年で還暦を迎えます。「あら、じゃあ赤い服縫わなくちゃね」と同席していた事務局員が言うと、「そうよ!福(服)来たる(着たる)」とすかさず言葉を返す遠藤さん。好きな言葉は「なんとかしましょ」。笑う角には福来る、それを地でいくような女社長さんです。

神商連しんぶん2003年5月(第149号)より
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